公開日:2025年10月29日
基礎力こそが合格への近道──広島県公立高校入試の本質
「難しい問題ができないと合格できない」──そんな言葉を耳にして、不安になっていませんか? 実はこれ、多くの人が誤解しているんです。 今日は、データをもとに広島県公立高校入試の「本当の攻略法」をお伝えします。 読み終える頃には、「何を大切にすべきか」がきっと見えてくるはずです。
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
今日はですね、これからちょくちょくお話ししていこうと思っている「広島県公立高校入試対策分析」の第一回です。 このブログ、勉強の心構えや人生論ばかりで、塾らしいことをあまりしていなかったので、しばらくは具体的な入試分析をお届けしようと思います。
実はですね、先日ネットである動画を見て「これはちょっと危ないな」と感じたんです。 その動画では「広島県の入試は非常に難しいから、難しいことをガンガンできないと得点が取れない。 当たり前のことを当たり前にやっているだけでは得点が取れない」と言っていたんですが──これ、嘘だろうって思いました。 さらには「広島県公立高校入試で、易しい問題や当たり前の問題なんか一切出ない」なんて言っていたので、もうびっくりです。 そんなわけがないですよ。 ① データが示す「入試の本質」
確かに、広島県公立高校入試は難しくなりました。令和6年度の5教科平均26.1点から、令和7年度は22.6点へと下がっています。特に数学は50点満点で20点を切るくらいですから、受験生は大変だったと思います。 でもね、ここ数年の推移を見ると、実は7〜8年前の平成29年度や平成30年度の頃は、全体平均が20点前後という時期もあったんです。ここ2〜3年が比較的易しめだっただけで、今年が特別に異常なわけではない。 むしろ「本来の難易度に戻った」という印象です。 そして注目してほしいのが、各教科の得点分布図です。国語、社会、数学、理科、英語、そして合計──どの科目を見ても、きれいな山になっているんですよね。これは何を意味するか? 試験として、ちゃんと機能しているということです。 上位の子は上位で差がつき、真ん中の子は真ん中で、下位の子は下位で、それぞれしっかり差がついている。これが入試として理想的な形なんです。 これが現実です。
② 基礎力こそが最強の武器
ここが重要なのですが──確かに、トップ校を目指すなら高難度問題への対応も必要でしょう。 でも、ほとんどの受験生にとって最も大切なのは──正答率50〜60%の問題を確実に正解し続けることです。 例えば数学。平均点が19点台とかなり厳しかった令和7年度ですが、正答率50%以上の問題をすべて合わせると、なんと約18点もあるんです。 つまり、「半分以上の受験生が解けている問題」を全部取れれば、平均点に届くということ。
「そんなの簡単じゃん」と思いますか? いいえ、これが実は至難の技なんです。
進学空間Moveには中学3年生が20人以上在籍していて、平均偏差値も60を超えるんですが、毎年10月の段階で公立高校入試の数学大問1を全問正解できる人は、その中でも1割か2割程度なんです。 最初は「基礎なんて簡単」と思っていた生徒が、実際に解いてみて驚く姿を、私は何度も見てきました。 でも、そこから丁寧に基礎を固め直した生徒は、入試本番で見違えるほど得点力をつけるんです。 もちろん、入試本番までにはほぼ全員が大問1を完璧にできるように仕上げていきますが、10月の時点ではこれが現実なんですよね。 正答率50%や60%の問題を全部取りこぼさないというのは、相当な基礎力がないとできません。 でも逆に言えば、ここで取りこぼすと、平均点を大きく超えることが難しくなってしまうんです。 ここが勝負所です。 令和7年の数学の問題別正答率(簡単な問題から難しい問題までさまざまな難易度の問題が配置されている)
③ 当たり前を、当たり前に。
広島県公立高校入試は確かに難しい問題がたくさん出ています。記述力も読解力も試されます。 でも、それ以上に──いえ、それよりも何よりも──当たり前のことを当たり前のように解けること。 これがスタート地点であり、最も重要な土台なんです。 難しい問題に目を奪われて、基礎をおろそかにしないでください。 「半分以上の人ができる問題」を確実に自分のものにする。 その積み重ねこそが、合格への最短ルートです。 これが王道です。 これから入試分析シリーズでは、各教科の具体的な対策もお伝えしていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。 不安なことがあれば、いつでもMoveに相談してください。一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。
進学空間Move塾長 宮脇慎也(Shinya Miyawaki) 27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。 8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。 その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。 1977年生。射手座。B型。 家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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