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小学生の保護者の方へ|「勉強しなさい」は言わなくていい?〜自分から机に向かう子が育つ、小学生時代の2つの条件〜

小学生の保護者の方へ|「勉強しなさい」は言わなくていい?〜自分から机に向かう子が育つ、小学生時代の2つの条件〜

「勉強しなさいと言わない方が、勉強する子になる」——そんな話、聞いたことがありませんか?

でも実際に試してみたら、「本当に何もしませんでした(笑)」。そんな声も、SNSや保護者の方との会話の中でよく耳にします。いったいどちらが正しいのか。今日はその問いに、20年以上子どもたちと向き合ってきた現場の視点からお答えしたいと思います。

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。今日は特に、公立中学への進学を考えている、小学生のお子さんをお持ちの保護者の方に読んでいただきたい内容です。

1. 「勉強しなさい」という言葉が持つ、意外な副作用

結論から言います。中学生・高校生に「勉強しなさい」と言い続けるのは、ほぼエネルギーの無駄遣いです。無意味でしかも逆効果だからやめましょう。

反抗期や思春期を迎えた子どもたちにとって、その言葉は「指図された」と感じる引き金になってしまいます。やろうとしていたのに、言われた瞬間にやる気が消えた——そんな経験、お子さんにも、もしかしたら保護者の皆さん自身にも心当たりがあるのではないでしょうか。言えば言うほど、やらなくなる。それは自然なことなのです。

ただし誤解しないでほしいのは、「言わなければ万事うまくいく」というわけでもない、ということです。「勉強しなさいと言わない」は、あくまでスタート地点に過ぎません。 本当に大切なのは、言わなくても自分から動ける子に育てるための「土台」を、どう作るかです。

2. 自分から学ぶ子には、共通する「感覚」がある

では、その土台とは何か。13年間、塾長として多くの子どもたちを見てきましたが、誰に言われなくても学べる子たちには、一つの共通点があります。

それは、学ぶことへの好奇心が、すでに育っているということです。

「知らなかったことを知る喜び」「できなかったことができるようになる達成感」——こうした感覚を小学生のうちに体験している子は、中学・高校になっても、自分の意志で机に向かいます。一方、勉強にネガティブな感情しか持っていない子は、「しなさい」と言われても動きません。これは言葉の問題ではなく、感情の土台の問題なのです。

Moveに入塾してくる中学生を見ていると、小学生時代の学びへの向き合い方が、良くも悪くもはっきり出ています。好奇心を持って学んできた子は、最初の一歩が違う。逆に、勉強に苦手意識しかない子は、内容以前に「学ぶ姿勢」から立て直す必要があります。だから私は、小学生のお子さんを持つ保護者の方に、早めにお伝えしたいのです。この土台は、中学生になってからではなかなか作れません。

3. 小学生のうちにやっておきたい、2つのこと

具体的に何をすればよいのか。私は2点が大切だと考えています。

一つ目は、お父さん・お母さんと一緒に「知る体験」を積むこと。

幼稚園や小学校低学年の子どもは、親のことが本当に大好きです。そんな時期に「一人で部屋に行って勉強しなさい」と言ってしまうと、勉強は「大好きな親から引き離される理由」になってしまいます。

少し手前味噌な話で恐縮ですが、私自身の話をさせてください。この春から高校生になる息子が幼稚園だったころ、一緒によく街の看板の文字や数字を読んでいました。旅行に行けば一緒に地図を広げて「今ここにいるね」「高速でここを通るよ」と確認しながら過ごす。「身の回りのものに一緒になって興味を持つ」という体験を、意識して積み重ねてきたのです。

もちろん要因はそれだけではありませんが、その息子がこの春、広大附属に進学しました。「知ることを一緒に楽しんできた」という経験が、学びへの姿勢をつくっていったと、親として感じています。

一緒にリビングで本を読む、算数の問題を面白がって解いてみる、食卓で「今日学校でどんなこと習った?」と話題にする。形は何でもいい。学ぶって楽しいな、と感じてもらえる経験を、ぜひ一緒に作ってほしいのです。

二つ目は、お父さん・お母さん自身が、知ることを面倒くさがらないこと。

日常の会話の端々から「勉強なんてつまらないもの」「やっても仕方ない」という空気が伝わると、子どもはそれを学習してしまいます。勉強が好きでなくてもいい。ただ、知ることを面倒くさがらない姿を、見せてほしいのです。

ニュースを見て「これ、どう思う?」と話しかける。わからないことを一緒に調べてみる。それだけで十分です。「知ること・考えることって面白い」と感じているお父さん・お母さんの姿は、子どもにとって何よりの教科書になります。

この2つの条件が揃ったとき、「勉強しなさい」と言わなくても学べる子が育ちます。逆に言えば、どれだけ声をかけ続けても、この土台がなければ根づかない。

難しく考えなくていいんです。まず今日、何か一つ、お子さんと一緒に面白がってみてください。

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