覚えたはずなのに、気づけばすっかり忘れている。
そんな経験、ありませんか。
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
ちょうど今、Moveの生徒たちも定期テストに向けて追い込みの真っただ中です。
そんな中で、生徒たちが実際に使っている暗記の道具をご紹介します。
情報カードとは何か
私たちが情報カードと呼んでいるのは、100円ショップで売っているA7サイズのカードです。
100円で160枚入っており、専用のカードケースも同じく100円ショップで手に入ります。
使い方はとてもシンプルです。
表面に問題、裏面に答えを書くだけ。
英単語や社会の用語、国語の漢字、理科の化学式、数学の公式。
教科を問わず、自分が覚えておかなければならないと感じたものを、そのつど書き留めていきます。
自分で調べて書くから覚えられる
市販の単語帳を使う方法もあります。
以前、暗記シートの正しい使い方についても書きました。
いろいろな方法を試してきましたが、自分が苦手だと感じたものを手書きで書いていくやり方が、暗記の効率としては最も高いと実感しています。
実は私自身も、心理学を学ぶ中でこの方法を重宝しています。
エビングハウスの忘却曲線は、心理学を持ち出すまでもなく、ずいぶんと有名になりました。
忘却曲線のグラフを見ると、こうなっています。
ちなみに、エビングハウスが実際に測ったのは、正確には覚え直しにかかる時間の節約率です。
一度覚えたものは、たとえ忘れても、覚え直すのが楽になるということです。
人間は、繰り返さなければ忘れる生き物です。
情報カードは、自分にとって必要な情報を繰り返すための方法を、アナログで叶えてくれます。
例えば、英語の長文問題でわからなかった単語があったとします。
自分で辞書を引いて調べても、数日経てばまた忘れてしまう。
ですが、わからなかったものを自分で調べるという作業そのものが、実は勉強の効率としてはとても高いのです。
その調べた内容を情報カードに書き落としておけば、後で何度でも読み返すことができます。
そして、それを繰り返し声に出して読み上げ、答えを言う。
この作業を通じて、知識を長期記憶へと変えていきます。
とくに英語は、最後に効いてくるのが単語量です。
Move流・音読で長期記憶に変える
Moveでは、50分の個別演習の時間の最初を、原則としてこの音読に充てています。
なんとなくではなく、毎回必ずそうすると決めています。
英語や国語の本文を何度も音読する生徒もいれば、情報カードに書き落とした自作の問題を繰り返し覚えていく生徒もいます。
勉強というと、書いて覚えることばかりに意識が向きがちです。
もちろん書くことも大切です。
しかし、声に出して自分の知識を繰り返し確認していくことも、非常に効果的な方法です。
ある中学3年生の生徒は、すでに情報カードを6ケース分使っています。
1ケース160枚として計算すると、およそ960枚です。
自分で覚えなければならないと思った知識を、コツコツとカードに書き落とし、音読のたびに覚えていく。
その積み重ねが、この量になっています。
情報カードが生んだ本物の実力
この繰り返しが、実際にどんな力になるのか。
ある生徒のエピソードがあります。
以前、中学3年生の社会、地理の入試問題を解説していたときのことです。
世界の輸出入のグラフを見て、どの国かを当てる問題がありました。
ある男の子が、チリが銅の輸出で有名であることを知っていて、正解を導き出しました。
中学3年生で、そこまで知っている生徒は多くありません。
どうしてそれを知っていたのか尋ねると、その子は答えました。
以前つまずいた問題の解説を読んで、情報カードに書き落として覚えていた。
自分がつまずいた問題を、自分で覚えるために手書きで書き、それを何度も声に出して繰り返す。
その積み重ねが、実力をつくっていくのだと思います。
そんなに大した工夫ではありません。
けれども、こうしたことをコツコツ続けた人とそうでない人の差は、大きく出るのです。
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